イベントレポート

地域食材の活用に向けた交流会を開催しました!

皆さんは、信州の伝統野菜「小森茄子(こもりなす)」をご存じですか?

小森茄子は、長野市篠ノ井小森地区原産の丸ナスで、明治時代から栽培されてきた歴史ある野菜です。肉質が緻密で果皮が柔らかく、ナス焼きやおやき、天ぷらなどにするととても美味しく、地元では昔から親しまれてきました。

しかし、栽培しやすい品種の登場により生産量が減少し、一時は生産農家が1軒のみという状況に…。そんな中、地域の皆さんの尽力で「小森茄子保存会」が立ち上がり、復活プロジェクトが始動。現在では栽培農家も増え、伝統の味が守られています。

この小森茄子の魅力をもっと多くの方に知っていただくため、7月23日(水)に「小森茄子保存会」と調理師会の皆さんの交流会を開催しました。

 

🍆生産者のほ場見学🍆

まずは保存会代表・滝澤さんのほ場を訪問。小森茄子の成り立ちや、定植本数、収穫量、潅水の苦労などについて丁寧にご説明いただきました。参加者の皆さんは、実際の生育状況に興味津々。更級農業高校との栽培交流など、地域ぐるみの取り組みにも関心が集まりました。

🍆小森茄子づくしの料理を試食🍆

見学の後は、調理師の皆さんが調理した小森茄子を使った料理の試食会。なんと、汁物・煮物・ご飯・デザートの全てに小森茄子を使用した4品が登場しました!

お  汁:夏野菜味噌仕立て
煮  物:茄子揚げびたし
食  事:茄子炊き込み
デザート:小森茄子のザラメレモン

どれも小森茄子の特徴を活かした絶品料理で、参加者からは「こんな食べ方があるんだ!」と驚きの声も。

🍆生産者と調理師の意見交換🍆

試食をしながら、生産者と調理師の皆さんの意見交換も行われました。

調理師の方からは、「畑を直接見学し、生産者の思いやこだわりを知ることができた。地産地消を意識し、今後の献立に活用していきたい」との声が。

一方、生産者からは「調理師の皆さんと直接話すことで、食材の魅力を伝えられた。様々な食べ方を知ることができ、今後の栽培にも励みになる」との感想が寄せられました。

🍆伝統野菜を未来へつなぐ🍆
今回の交流会を通じて、地域の伝統野菜「小森茄子」を守り、活用するための新たな関係性が築かれました。生産者と調理師がつながることで、地元の食文化がさらに豊かになっていくことを期待しています。

これからも、信州の魅力ある食材を大切にし、地域の皆さんとともに育んでいきたいですね!